クレジットカード積立投資について
近年、金融機関や証券会社がクレジットカードを用いた積立投資サービスを展開しています。
メリットは幾つかありますが、積立額に応じてカードのポイントを獲得できることが、利用者にとって最も魅力になっています。
また、少額から気軽に投資を始められる点も人気の理由となっています。
積立投資は設定さえすれば機械的に投資信託を購入できるので、売買のタイミングを見計らう必要がありません。
毎月コツコツと積み立てる方法を「ドルコスト平均法」と言いますが、この方法であればリスクを軽減できるので初心者の方にピッタリなのです。
2018年はつみたてNISAが始まった年であり、
同年8月にtsumiki証券、同年10月に楽天証券がクレジットカードによる積立投資サービス開始しました。
2021年にはSBI証券、2022年に入ってからマネックス証券、auカブコム証券も相次いでサービス開始したことで、何処が良いか分からない方もいると思います。
そこで、主な証券会社のクレカ積立投資サービスを比較してみました。
証券会社 | 対応クレカ | 対応ポイント | 還元ポイント率 |
SBI証券 | 三井住友カード | Vポイント | 0.5~2.0% |
楽天証券 | 楽天カード | 楽天ポイント | 0.2~1.0%
(2022年9月以降) |
マネックス証券 | マネックスカード | マネックスポイント | 1.1% |
auカブコム証券 | auPayカード | Pontaポイント | 1.0%
(auまたはUQモバイルの契約で最大4%12か月間の付与特典あり) |
順番に見ていきましょう
SBI証券
SBI証券は、2021年6月から三井住友カードによるクレカ積立投資サービスを開始しました。
三井住友カードなので、還元ポイントは0.5~1.5%となっています。
サービス開始から半年間は1%還元増となるスタートダッシュキャンペーンが実施されていましたが、現在は終了しています。
なお、付与されるVポイントは2022年3月現在、ポイント投資対象外となっています。
(近いうちにVポイント投資が開始されるようですが、日程は未定)
このようにクレカ積立によるポイントは、他の証券会社に比べ低めですが
投資信託を保有することで得られる投信マイレージポイントサービスに関しては、他の証券会社より高めになっています(主要インデックスファンドの場合)
また、SBI証券は東急カードによるクレカ積立サービスも開始するとのことです。
SBI 証券と東急カードによる「クレカつみたて」提供のお知らせ(SBI証券)
楽天証券
クレカ積立投資サービスを広めたといってもいい楽天証券は、他社と異なる戦略です。
2022年8月までは楽天カードによるクレカ積立による還元ポイントは一律で1%ですが、9月以降は楽天証券が受け取る販売手数料が年率0.4%未満の場合、還元ポイントは現行の1%から0.2%に下がります。
2022年4月以降の新サービス開始およびクレジットカード決済でのポイント還元率とSPU条件の見直しについて(楽天証券)
楽天キャッシュによる月5万円の投信積立で、年内は毎月最大500ポイントを獲得できますが、使いやすさが失われユーザーに優しくなくなった点は否めません。
また、楽天証券は投資信託の保有ポイントも、毎月付与から一定額に達した際の一度きりの付与に変わります。
【投資信託資産形成ポイント】ポイント進呈条件の変更に関するお知らせ(楽天証券)
マネックス証券
マネックス証券のクレカ積立投資サービスは、当初はサービスの詳細が不明でしたが、2022年2月からマネックスカードによるクレカ積立で1.1%のポイント還元となりました。還元率だけ考えれば、他社よりやや高めです。
マネックスカードの発行には、マネックス証券口座開設していることが条件になります。
また、2022年3月現在、マネックスカードの発行に時間がかかっているとのことで、申込数が想定より多いかもしれません。
マネックス証券にも投信保有ポイント付与があります。人気のインデックスファンドでは年率0.03%とSBI証券よりやや低い付与率となっています。
auカブコム証券
最後は3月2日に発表されたばかりのauカブコム証券のクレカ積立投資サービスです。
au Payカードによるクレカ積立で1.0%のポイント還元となりました。
auカブコム証券 au PAY カード決済による投資信託の積立で1%のPontaポイント還元 ~「投信積立 au/UQ mobile特典」とあわせると12ヶ月間毎月の積立金額の最大5%ポイント還元~
他社と異なるのは、au(5G、4G LTE)回線またはUQ Mobile(5G)回線契約者には
通常ポイントに加え、4%(UQ Mobileは2%)還元特典があることでしょうか。
投信保有ポイントは、人気のインデックスファンドでは年率0.005%と
他社に比べて低い付与となっています。
どの証券会社を選ぶと良いか?
証券会社が還元・付与するポイントは、いずれ無くなる制度だと捉えています。
ポイントは意識せず自分が使いやすい証券会社を選ぶことをお勧めします。
auカブコム証券は、カブドットコム証券時代に開設しましたが、開設当時は手数料が高いと感じていたので、現在は未使用です。
管理人はSBI証券をメイン、楽天証券をサブで使っています。
これから投資を始める方は、長く投資を続けることを前提に選ぶようにしましょう
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