NISA口座の金融機関を変更する方法(楽天→SBI証券)

証券会社情報

新NISAでは制度が恒久化され、生涯1800万円の非課税枠を利用できます。
現行NISA制度に比べ、長期プランでの資産形成が可能になります。
そのため、新NISAの口座を開設する金融機関は「一生付き合う」視点で選ぶのが良いでしょう。
ここでは、楽天証券でNISA口座を解説したけど、SBI証券に変更したい人について方法と留意点を紹介します。

この記事で分かること
    • 2024年NISA口座変更の概要
    • 楽天証券→SBI証券への移管方法
    • NISA口座を移管する際の注意点

NISA口座の変更フロー

NISA口座の変更は以下の順に行います。

NISA移管フロー

 

金融機関の変更手順

SBI証券の証券口座を開設する

SBI証券で口座開設する場合は、先ずSBI証券の公式サイトから口座開設を実施します。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

楽天証券に廃止通知書を請求する

NISA口座は、1人1口座しか作れません。
そのため、楽天証券で開設しているNISA口座を解約する必要があります。
解約には廃止通知書が必要となりますので、入手方法を以下に解説します。

※以下楽天証券のサイトより

①楽天証券トップページから[マイメニュー]ー[NISA・特定未成年口座状況]を選択する

楽天NISA1

②お取引口座の[NISA口座]ー[詳細]ボタンを押下する

楽天NISA2

③NISA口座 各種手続きの[他の金融機関へNISA口座を移す]リンクをクリックする

楽天NISA3

④NISA口座を開設する金融機関の変更申込から[変更]ボタンを押下する

楽天NISA4

⑤金融機関変更/確認から、取引暗証番号を入力し、[変更]ボタンを押下する

楽天NISA5

⑥金融機関変更/受付のメッセージが出力される

楽天NISA6

数日で廃止通知書が届きます。
参考までに、実際に届く廃止通知書を添付しました。

勘定廃止通知書

SBI証券でのNISA口座申込書を請求する

廃止通知書の請求と合わせて、新しい金融機関でのNISA口座開設を進めます。
ここではSBI証券にNISA口座開設届出書類の入手方法を以下に解説します。

①SBI証券トップページから[NISA・つみたてNISA]ー[他社からの乗り換え(NISA金融機座変更)]ボタンを押下する。

数日でNISA口座開設届出書が郵送で届きます。

NISA口座開設届け出

 SBI証券にNISA口座開設書類を送付する

廃止通知書とNISA口座開設届出書が揃ったら、SBI証券に必要書類を提出します。
SBI証券での必要書類は以下となります

  • 「勘定廃止通知書」or「非課税口座廃止通知書」
  • NISA口座開設届出書
  • 本人確認書類およびマイナンバーを確認できる個人番号記載書類

詳しくは、以下リンクを参照してください
NISA口座の金融機関変更 SBI証券

 

SBI証券でNISA口座を開設する

関連書類を提出後、2週間程度でNISA口座の開設申込が完了します。
その後、金融機関と税務署の審査を経て1~2週間ほどでNISA口座開設完了の案内が届きます。

これでNISA口座の金融機関変更は完了です。

 NISA口座の注意点

NISA口座の金融機関を変更する際の注意点

楽天証券からSBI証券に変更する際の注意点は、以下3つです。

  • 1円でも買付すると、その年の変更はできない
  • 既にNISA口座で保有している金融商品は移管できない
  • 変更を申請した時点で買い付け不可となる

1円でも買付するとその年の変更はできない

楽天証券のNISA口座を変更するとき、変更したい年の1月1日以降にNISA口座で1円でも金融商品の買い付けを行っている場合、その年は金融機関を変更できません。

9月までであれば当年のNISA口座を変更することもできますが、NISA口座の金融機関の変更は年に1回と決められており、同年中に1度でも取引をしてしまうと翌年以降の変更となってしまいます。

既にNISA口座で保有している金融商品は移管できない

NISA口座の金融機関を変更するとき、すでに保有している金融商品は他社へ移管できません。
保有している金融商品は、変更前の金融機関でそのまま保有することになります

一般NISAであれば、変更前の金融機関で5年間、
つみたてNISAであれば、変更前の金融機関で20年間、非課税の適用が受けられ、非課税期間終了後、特定口座に移管されます。

変更を申請した時点で買い付け不可となる

2023年分のNISA口座の変更を申請した時点で、2023年はNISA口座で買い付けができなくなります。
一度でも取引したNISA口座は2023年の間は変更ができないため、変更を申請した時点で取引もできません。

したがって、10月~12月に手続きを行うと、翌年の1月から新しい金融機関でNISA口座を利用できるため、変更先で非課税枠を最大限活かしてNISAが利用できます。

2024年の口座変更については、2023年12月までは買い付け可能です。

なお、11月後半以降にNISA口座変更の手続きを始めると、翌年1月の積立設定に間に合わない可能性があります
管理人は、11月22日に楽天証券に申請し、12月6日にSBI証券のNISA口座開設申込完了しましたが、実際の口座開設12月後半となり1月の積立設定に間に合わず、2月からの買い付けとなりました。

SBI証券も以下のように注意を促しています。


(SBI証券公式サイトより)

まとめ お得にNISA口座を楽天証券から他社へ変更しましょう

NISA口座を楽天証券からSBI証券へ変更する手順や注意点を解説しました。
まとめると、以下の通りです。

  • 2024年分のNISA口座を変更するには10月から受付が始まっている
  • NISA口座の変更は4STEPで実施。書類のやりとりが必要
  • すでに保有している商品は他社へ移管できない

2024年から始まる新NISAへ向けて、NISA口座の変更するには10月から12月までの手続きが必要です。

1月から新NISAのスタートを切りたい方は、変更手順をよく確認して進めてください。

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