SBI証券と楽天証券はどっちがいい?12項目で比較して選び方を決める

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ネット証券を調べていくと、最終的にSBI証券と楽天証券の2社で迷う方は多いのではないでしょうか。
日本株の手数料はどちらも無料で、取り扱っている投資信託の本数にも大きな差はありません。そのため、決め手を見つけられず、口座開設を先延ばしにしてしまうこともあります。

先に結論をお伝えすると、迷った場合はSBI証券が候補です。ただし、楽天カードで生活費を支払い、楽天市場をよく利用する方には、楽天証券のほうが向いている場合があります。

新NISAの非課税保有限度額は、生涯で1,800万円です。非課税で保有できる期間に期限はありません。
金融機関は年に1回変更できますが、すでに購入した商品を新しい金融機関へ移すことはできず、元の口座に残ります。そのため、最初の1社は10年以上使うことを想定して選びましょう。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

SBI証券と楽天証券を12項目で比較

SBI証券と楽天証券について、以下の12項目で詳しく比較していきます

①口座開設数
②取扱商品
③クレジットカード投資
④日本株の手数料
⑤米国株の手数料
⑥IPO
⑦ポイント投資
⑧投信マイレージ
⑨アプリの使いやすさ
⑩銀行連携
⑪iDeCo口座
⑫NISA口座

①口座開設数はややSBI証券が多い

SBI_logo rakuten_logo
口座開設数 約1,600万口座
(2026年5月末)
約1,400万口座
(2026年4月末)

2026年5月時点のSBI証券の口座数は約1,600万口座です
(SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOを含む)。
2023年3月に1,000万口座を超えてからも順調に口座数を増やしています。

なお、楽天証券の口座数は、2026年4月時点で約1,400万口座です。
楽天証券は証券会社1社での数字で、同社は「証券単体で国内最多」と発表しています。

どちらも1,400万口座を超える大手です。サービス規模は十分に大きいため、口座数だけで選ぶ必要はないでしょう

②取扱商品はSBI証券のほうが豊富だが遜色なし

SBI証券 楽天証券
国内株式 東京証券取引所
名古屋証券取引所
福岡証券取引所
札幌証券取引所
東京証券取引所
名古屋証券取引所
投資信託取扱本数 2,681本 2,626本
外国株式取扱国数 9ヵ国
(米国、中国、韓国、ロシア、
ベトナム、シンガポール 、タイ、
マレーシア、インドネシア
)
6ヵ国
(米国、中国、シンガポール、
タイ、マレーシア、インドネシア)
米国株式取扱数 約5,300本 約4,700本
取扱債券 国債、地方債、外国債券
国内債券(社債、地方債)
国債、地方債、外国債券
国内債券(社債、地方債)

主要銘柄や主要国は両社ともに網羅しているため、大きな遜色はありません。
オール・カントリー(オルカン)やS&P500に連動する投資信託を積み立てるだけなら、この差は成績に影響しません。新興国の個別株まで買うつもりならSBI証券を選びます。

③クレジットカード投資はポイント還元率でみるとSBI証券

SBI_logo rakuten_logo
対象カード 三井住友カード等 楽天カード
ポイント還元率
(一般カード)
0.5%(年10万円以上の利用が条件)
0.5%
1.0%(商品による)
ポイント還元率
(ゴールドカード)
0.75%(年10万円以上の利用)
1.0%(年100万円以上の利用)
0.75%
1.0%(商品による)
ポイント還元率
(プレミアム)
3.0%(年500万円以上の利用) 1.0%
積立金額上限 月10万円まで 月10万円まで
付与ポイント Vポイント
Pontaポイント
楽天ポイント

クレカ積立とは、投資信託の積立代金をクレジットカードで支払い、積立額に応じてポイントを受け取れる仕組みです。積立上限額は、両社とも月10万円です。

還元率の決まり方は、両社で違います。
– SBI証券:クレジットカードを年間でいくら利用したかによって決まる
– 楽天証券:どの投資信託を購入するかによって決まる
で決まります。

SBI証券で見落としやすいのは、積立額が年間利用額に入らない点です。
三井住友カード ゴールド(NL)で1.0%を受け取るには、積立とは別に年100万円をカードで払う必要があります。月10万円を積み立てても、その年120万円は集計されません。

一般カードの三井住友カード(NL)も、積立を除いて年10万円使わないと0%です。
日常の支払いをこのカードに寄せる人向けの仕組みと考えてください。

一方、楽天証券に利用額の条件はありません。楽天カード(一般)なら、販売会社の取り分である代行手数料が年0.4%以上のファンドで1.0%、0.4%未満で0.5%。
カードを普段どれだけ使うかは関係しません。

ここが分かれ目です。オルカンやS&P500のような低コスト投信は代行手数料が0.4%を下回るため、楽天カードでも0.5%になります。
SBI証券の一般カードと同じ数字。ただしSBI証券には年10万円の利用条件が付くぶん、カードをほとんど使わない人は楽天証券のほうが確実です。

年会費のかかるカードでは差が開きます。
– ゴールドカード:SBI証券は最大1.0%、楽天証券は0.75%
– 三井住友カード プラチナプリファード:最大3.0%。ただし、年間500万円以上のカード利用が必要

なお、ポイント還元率は今後も変更される可能性があります。楽天証券では、2022年1月から2023年5月まで、人気ファンドの還元率を0.2%に下げていました。

ポイント還元はあくまで付加的なメリットです。還元率だけで証券会社を決めると、条件が変わったときに判断しにくくなるため、ほかの項目も含めて選びましょう。

④日本株の手数料

SBI証券 楽天証券
約定代金に関わらず 0円 0円
スプレッド 0% 0.22%
売買コスト
(10,000円の場合)
0円 22円
(売買それぞれ発生)
リアルタイム取引 S株不可 可能

SBI証券は2023年9月30日から、楽天証券は2023年10月1日から、日本株の現物取引と信用取引手数料を無料化しました。

ただし、無料になるための条件があります。
– SBI証券:取引報告書や各種交付書面の受取方法を、すべて「郵送」から「電子交付」に切り替える
– 楽天証券:「ゼロコース」を選択する

両社の違いが表れるのは、1株から買える「単元未満株」です。

楽天証券の「かぶミニ」は、市場が開いている時間にリアルタイムで売買できます。ただし0.22%のスプレッド、つまり表に出ないコストが乗ります。1万円分の売買で22円。寄り付きにまとめて約定させる「寄付取引」を選べばスプレッドはかかりません。

一方、SBI証券の「S株」にスプレッドはありませんが、リアルタイムでは売買できません。
注文は1日3回のタイミングでまとめて約定します。

取引コストを抑えたい方にはSBI証券、価格を見ながらすぐに売買したい方には楽天証券が向いています。

⑤米国株の手数料

SBI証券 楽天証券
最低手数料 0円(~2.02米ドル) 0円 (~2.22米ドル)
1取引当たりの取引手数料 0.495%(税込)
上限22ドル
0.495%(税込)
上限22ドル
為替手数料 0銭 0銭

2023年12月に両社とも米ドル/円の為替手数料を無料にしました。米国株の取引手数料も同じため、コスト面の差はほとんどありません。

ただし、為替手数料が無料になるのは、自分で円をドルに交換する「リアルタイム為替」を利用した場合です。
買付のときに自動で両替する「円貨決済」を選ぶと手数料がかかる場合があります。どちらの証券会社でも、最初に決済方法の設定を確認しておきます。

⑥IPO

SBI証券 楽天証券
取引数(2025年) 62社 43社
主幹事数(2025年) 6社 0社
抽選方法 抽選60%
IPOチャレンジポイント30%
独自の配分10%
抽選100%
NISA口座利用 可能 可能

IPO投資の実績を重視するならばSBI証券がおすすめです。

主幹事の数はSBI証券が6社、楽天証券は0社です。主幹事の証券会社は割り当てられる株数が多く、その分だけ当たりやすくなります。楽天証券はここ3年、主幹事を務めていません。

SBI証券には「IPOチャレンジポイント」があります。抽選に外れるたびにポイントがたまり、次の申し込みで使える仕組み。続けた人ほど当たりやすくなります。

楽天証券は完全平等抽選です。全員が1単位当たるまで複数単位の当選は出ないため、資金の少ない人でも確率は変わりません。

なお、NISAの成長投資枠でIPOを買える点は、いまは両社とも同じです。

⑦ポイント投資は楽天証券のほうが使い道が広い

SBI証券 楽天証券
投資に使えるポイント Vポイント、Pontaポイント 楽天ポイント
買えるもの 投資信託、国内株式(S株) 投資信託、国内株式、米国株式(円貨決済)
NISAでの利用 可能 可能
楽天市場での上乗せ なし SPUで最大+1倍

SBI証券では、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルの5種類から「メインポイント」を選べます。
ただし、投資に使えるのはVポイントとPontaポイントだけです。

dポイント、PayPayポイント、JALマイルを選んだ場合、貯めたポイントやマイルをSBI証券での投資には使えません。最初の設定で間違えやすいため、注意しましょう。

楽天証券で利用できるのは楽天ポイントのみですが、投資信託、国内株、米国株(円貨決済)の購入に使えます。

楽天証券には、楽天市場のポイント倍率が上がる「SPU」の特典もあります。
投資信託と米国株をそれぞれ月3万円以上、ポイントを使って購入すると、楽天市場での還元率が0.5倍ずつ上がり、両方を達成すると合計で1倍上がります。
獲得できるポイントの上限は、合計で月4,000ポイントです。

ただし、月3万円分のポイントを用意できない方には関係しません。楽天市場で毎月まとまった金額を使う方に向いている特典です。

⑧投信マイレージは対象の広さでSBI証券

SBI証券
(投信マイレージ)
楽天証券
(投信残高ポイント)
対象ファンド ほぼすべての投資信託 楽天・プラスシリーズ6本のみ
オルカン系の還元率 年0.0175%(eMAXIS Slim全世界株式) 年0.017%(楽天・プラス・オールカントリー)
S&P500系の還元率 年0.0326%(eMAXIS Slim米国株式) 年0.028%(楽天・プラス・S&P500)

投資信託を持っているだけでポイントが入る仕組みです。買うときの一度きりではなく、保有している間ずっともらえます。

両社の大きな違いは、対象商品の数です。SBI証券では、ほぼすべての投資信託が対象です。一方、楽天証券の対象は、自社の「楽天・プラス」シリーズ6本に限られます。人気の楽天SCHDや楽天VTIは対象外です。

還元率そのものに大きな差はありません。オルカン系の場合、SBI証券は年0.0175%、楽天証券は年0.017%です。100万円を1年間保有した場合に受け取れるポイントは、170〜175円相当と少額です。

楽天・プラスシリーズを買う場合は、どちらを選んでも大きな差はありません。それ以外の投資信託を保有するなら、幅広い商品にポイントが付くSBI証券が有利です。

⑨アプリは用途で分かれる。米国株なら楽天証券

SBI証券 楽天証券
国内株 ほぼすべての投資信託 楽天・プラスシリーズ6本のみ
米国株 SBI証券 米国株アプリ(別アプリ) iSPEED(国内株と共通)
投資信託・積立 かんたん積立アプリ iGrow

両社ともアプリを用途で分けています。
国内株の売買はSBI証券が「株アプリ」、楽天証券が「iSPEED」。
積立と投資信託はSBI証券が「かんたん積立アプリ」、楽天証券が「iGrow」です。

大きな違いは、米国株の扱いです。楽天証券のiSPEEDでは、国内株と米国株をひとつのアプリで確認できます。
一方、SBI証券では米国株専用のアプリが必要なため、国内株と米国株でアプリを切り替えなければなりません。

また、iSPEEDでは、日経テレコンと会社四季報を追加料金なしで利用できます。
銘柄情報を調べながら取引したい方にとってはメリットです。

投資信託を積み立てるだけなら、アプリの差を感じる場面は少ないでしょう。
個別株、とくに米国株を売買する方には、楽天証券のほうが使いやすいと考えられます。

⑩銀行連携は金利で選ぶとSBI証券、手間で選ぶと楽天証券

SBI証券 楽天証券
連携先の銀行 ドコモSMTBネット銀行
SBI新生銀行
楽天銀行
連携サービス名 SBIハイブリッド預金
SBIハイパー預金
マネーブリッジ
優遇金利 年0.31%(ハイブリッド)年0.50%(ハイパー) 年0.38%(1,000万円以下)年0.32%(超過分)

証券口座と銀行口座を連携すると、主に2つのメリットがあります。

– 株や投資信託を買うためのお金を、自動で移動できる
– 普通預金の金利が上がる

比較したなかで最も金利が高いのは、SBI新生銀行の「SBIハイパー預金」で、年0.50%です。
ドコモSMTBネット銀行の「SBIハイブリッド預金」は年0.31%です。なお、この2つを同時に利用することはできません。

楽天銀行の「マネーブリッジ」は年0.38%です。2026年1月には、この金利が適用される残高の上限が、300万円から1,000万円に引き上げられました。

100万円を1年間預けた場合の利息は、次のとおりです。いずれも税引前の金額です。

– 年0.31%:3,100円
– 年0.38%:3,800円
– 年0.50%:5,000円

金利を重視するなら、SBI新生銀行と連携できるSBI証券が有利です。ただし、SBI新生銀行の口座を持っていない場合は、新しく口座を開く手間がかかります。

すでに給与の振込先として楽天銀行を使っている方なら、口座を増やさずに優遇金利を受けられる楽天証券のほうが手軽です。

⑪iDeCoは投資対象が低コストの全世界株式ファンドなら楽天証券か

SBI証券 楽天証券
運営管理手数料 0円 0円
取扱商品数 37本 38本
代表的な低コスト商品 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 楽天・プラス・オールカントリー

運営管理手数料はどちらも0円です。
国民年金基金連合会などに払う月171円は、どの金融機関を選んでも同じようにかかります。

取扱商品数はSBI証券が37本、楽天証券が38本です。
iDeCoでは取り扱える商品数に上限があるため、金融機関によって極端な差は生まれにくくなっています。

ただし、SBI証券には、低コストで日本を含む全世界の株式に投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がありません。全世界株式ファンドを選ぶ場合は、信託報酬が年0.1022%の「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」か、日本を除く「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」などが候補になります。

その点、楽天証券は自社の楽天・プラスシリーズがあるので、iDeCoで低コストの全世界株式ファンドへの投資を考える場合は、やや楽天証券が有利だと思います。

こだわりが無い場合は、ふだん使う証券口座と同じところにしておくと、資産をまとめて確認できて管理が楽になります。

NISA口座で差がつくのはポイントだけ

SBI証券 楽天証券
つみたて投資枠の投資信託 294本 290本
売買手数料 無料 無料
クレカ積立 三井住友カード等 楽天カード
単元未満株 S株 かぶミニ
米国株・IPO 対応 対応

つみたて投資枠で買える投資信託はSBI証券が294本、楽天証券が290本です。
金融庁が対象商品を決めているので、そもそも大きな差は出ません。オルカンやS&P500に連動する代表的な投資信託は、どちらでも購入できます。

成長投資枠も同様です。米国株、単元未満株、IPOのいずれもNISAで購入できます。

主な違いは、ポイントの付き方です。低コスト投資信託を一般カードで積み立てる場合、クレカ積立の還元率は両社とも0.5%です。ただし、SBI証券ではカードの年間利用額に条件があります。

投資信託の保有中に付与されるポイントは、楽天・プラスシリーズ以外を買う場合、SBI証券のみが対象です。

また、楽天証券は2026年3月22日から、他社からNISA口座を変更する場合、最短で当日から取引できるようになりました。すでに別の証券会社でNISAを利用しており、変更を考えている方にとっては、待ち時間が短いこともメリットです。

12項目を比べた結論

両社を比較すると、とくに違いが表れやすいのは、次の点です。

– クレカ積立の還元条件
– 単元未満株の売買方法
– IPOの実績と抽選方法
– ポイント投資の対象商品
– 投資信託の保有ポイント
– 米国株アプリの使いやすさ
– 銀行連携の金利
– iDeCoの商品構成

一方、日本株や米国株の手数料、NISAで買える主な商品には、大きな差がありません。投資信託を毎月積み立てるだけなら、どちらを選んでも、運用結果に大きな差は生まれにくいでしょう。

SBI証券が向いている人

– IPOに積極的に申し込みたい
– 楽天・プラスシリーズ以外の投資信託を保有したい
– 三井住友カードで日常の支払いをしている
– 幅広い国の外国株を買いたい
– 単元未満株のスプレッドを避けたい

楽天証券が向いている人

– 楽天カードと楽天銀行を利用している
– 楽天市場で毎月まとまった買い物をする
– クレジットカードをあまり使わない
– 国内株と米国株をひとつのアプリで管理したい
– iDeCoで低コストの全世界株式ファンドを選びたい

それでも決め手が見つからない場合は、取扱商品の幅やIPOの実績を考えて、SBI証券を選ぶのが無難です。

最後に、普段使っているクレジットカードと、給与の振込先にしている銀行を確認してみてください。楽天カードと楽天銀行の両方を使っているなら楽天証券、それ以外ならSBI証券を軸に検討すると、選びやすくなります。

SBI証券[旧イー・トレード証券]
※投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。

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