日本でもアクティブ運用型ETFが解禁されるようですね

ETF 世の中の動向

東京証券取引所は、2023年にもアクティブ運用型ETFを解禁するようです。ソースは以下の日経新聞です。

東証、アクティブETF解禁へ ESG・高配当株など自由設計(日経新聞)

アクティブ運用型ETFとは?

証券取引所に上場している投資信託のうち、指数に連動しないアクティブ運用を行なうものを一般にアクティブ運用型ETFやアクティブETFといいます。2022年5月現在、日本の証券取引所ではアクティブ運用型のETFの上場は認められていませんが、米国など海外では増加傾向にあるタイプのETFです。

個人投資家に人気の「MAXIS米国株式(S&P500)」いわゆる「2558」は、S&P500指数の円換算値との連動を目指すETF、「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)」いわゆる「2559」は、日本を含む世界の先進国と新興国の株式市場のパフォーマンスを総合的にはかる指数である「MSCI All Country World Index」の円換算値との連動を目指すETFで、これらはベンチマークの値動きに連動するETFです。

米国のアクティブ運用型ETF事情

米国では、ファースト・トラスト社という会社が、アクティブ運用型ETFで有名で、
ESG型、テーマ型、配当型、ロング・ショート型といったETFを運用しているようです。
【テーマ型・配当系ETFに強み】ファースト・トラスト(マネックス証券)

米国では、アクティブ運用型ETFについては、SEC(米国証券取引委員会)から高い透明性が求められており、基本的には、日々、組入銘柄をホームページ上で公開することが義務付けられています。

日本でのアクティブ運用型ETFの可能性

思いついたのは高配当型のETFですが、高配当型は基本は売らず、長期的に配当金を貰い続けるのが一般的なので、銘柄を常にチェックし必要に応じて入れ替える手間を考えると、アクティブなので信託報酬次第で流行るかもしれません
管理人も国内高配当株を保有していますが、自分でETFのように高配当株を探すのは時間と手間がかかっています。この点はインデックス投資と異なる点です。

それ以外では、アクティブファンドで有名なレオスの「ひふみ投信のETF版」、農林中金インベストメントの「おおぶねのETF版」辺りも一定の支持が得られそうです。

アクティブ運用型ETFが解禁されると、運用会社が自社の裁量で投資対象を選べますが、運用成果は運用会社の力量に左右されます。ファンドマネジャーの目利き力が試されます。
例えば、先ほどの高配当株で、罠銘柄(一時的に高配当にして、減配する銘柄)を上手く除外して貰えれば投資家の手間が省けますが、単純に配当利回りだけで組み入れるのであれば、価値がないと考えます。

また、懸念点として、ETFで投資している全銘柄と数量を毎日公開するよう義務づけ、運用の透明性を高めて投資家の信頼向上につなげるとのことですが、どの程度の頻度になるのか。アクティブ運用型ETFの銘柄と数量が1日で1回だけの開示では裁定取引が上手くできない気がします。

いずれにしても、指数連動型のETFが中心でしたので、選択肢が増えるのは良い事です。
良いETFが誕生することを願いたい

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