「貯蓄から投資へ」言うのは簡単だが証券投資の実態は・・・

世の中の動向

証券投資の現状

日本証券業協会が実施した「証券投資に関する全国調査」が公表されましたが、
現在の日本の状況を表した落胆する内容でした。
まとめると
①有価証券の全体の保有率は19.6%(2018年:18.0%)。株式の保有率は13.3%(2018年:12.2%)
証券投資が必要だと思う割合は30.9%(2018年から5.8%ポイント増)
NISA、つみたてNISAの認知度はそれぞれ57.6%、46.3%
株式・投資信託の非購入理由の半数以上は「興味がない」
証券投資には「難しい」、「ギャンブルのようなもの」、「なんとなく怖い」といったマイナスイメージがある
簡単に言えば、「良く知らない」というところでしょうか。
他に気になったのは、証券投資を必要だと思わない人のうち、老後の生活資金が問題ないと回答したのは、2.3%でした。
※証券投資に関する全国調査(日本証券業協会)より

投資はギャンブルなのか?

結果をみても日本人の投資リテラシーは相当低いです。

さらに、証券投資が不要と思う理由を見ても、「興味がない」「投資はギャンブル」「価格変動に神経を使うのが嫌」など、投資=投機と考える節があります。

知らない状態で投資を始めないのは正解ですが、そこで思考停止して調べようとしないのは勿体ないです。
「投資はギャンブル」「価格変動に神経を使うのが嫌」というイメージがあるのは、株式の短期トレードで資産を築いた人が紹介されていることも影響していると思います。
短期トレードは投機要素が強くゼロサムゲームなので、勝つ人と負ける人が存在します。
また、短期トレードで儲けるためには、経済やマーケットに関する知識、一定程度の損に耐えられる軍資金、価格変動を冷静にチェックする精神力などが必要になるため、「投資=短期トレード」のイメージが強くなると、お金のない若年層は投資を敬遠するようになります。
一方、管理人が実践するインデックス投資に関しては、すぐに儲けることができませんが、少額か実施可能で、長期投資に近づくほどマイナスになる可能性が少なくなります。
長期投資リターン
上の図は、米国の指数「S&P500」の運用期間とリターンを示したものです。

1950年以降のどの15年間を取ってもリターンはプラスでした。

最もパフォーマンスがよかった15年間の場合、年平均リターンは18.9%に達し、最もパフォーマンスが優れなかった15年間の場合でも年平均リターンは4.2%でした。
今後も過去のパフォーマンス通りになるとは限りませんが、事実として知ることは投資を実践するうえで大事だと思います。

投資するお金がない?

その他で気になるのは、「投資するお金がない」というものです。
でも、投資は少額から始められます。
例えば、投資信託は100円から購入できること、株式も証券会社によっては、1000円から購入できることをお金がない人たちは知っているのでしょうか?
これも突き詰めると「良く知らない」に繋がると思います。

少額から投資するには?

現在お金がなくても、これから資金を準備して投資に回すのでも問題ありません。
そのためには、
 1)収入を増やす 
 2)支出を減らす
の2つの方法があります。
収入を増やすのは、現業で収入を増やすか、新たな収入源を確保する必要がありますが、
これらの実践はすぐに出来ません。したがって、支出を減らすことをお勧めします。
具体的には
①通信料金見直し
②民間保険見直し
③サブスク見直し
この辺りを見直していない方は、現在の収入が増えなくても支出を減らすことができ、
そこで浮いたお金を投資資金として準備できます。
しかも、一度見直すことで継続的に支出を減らすことが出来ます。
特に、通信料金見直しは大手キャリアを契約されている場合、サブブランドや格安SIMに替えることで、生活水準を殆ど落とすことなく、少なくとも3,000円程度支出を減らせます。ご家族全員分であれば、効果は大きくなります。
投資できるかどうかは、気持ちの問題だと思います。今の生活を少しでも良くしたい気持ちがあれば、面倒だと思わず一度調べてみましょう。

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