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2021年7月から運用が始まった、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」、
先日、2年目の運用報告書が公開されました。
ここでは、ファンドの成績と、同じ投資対象の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を比較し、今後どちらに投資するのが最適か考察します。
この記事がおすすめな人
・楽天・全米株式インデックス・ファンドに投資中で、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドに投資対象を変更すべきか検討中の人
SBI・V・全米株式インデックス・ファンドとは?
ファンドの概要
SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を主要投資対象とするインデックスファンドです。
VTIを通して、米国のほぼすべての上場株式に分散して投資することができます。
VTIを直接購入することも可能ですが、米国株式のため米ドルに変換して購入する必要があります。
投資信託で購入することで、日本円で間接的にVTIを購入できます。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するETF(上場投資信託
証券)に投資します。
●バンガードが運用を行う「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を実質的な主要投資対象とします。SBI証券 SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド目論見書より
いわゆるファンド・オブ・ファンズと呼ばれる仕組みで、ファミリーファンド方式で集めた資金でETFに投資して間接的に米国株式を購入します。
「VTIを買うだけファンド」と呼ぶ人も居ますね
※SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 目論見書より
信託報酬
信託報酬は、目論見書の記載より若干費用が高くなりました。
とはいえ、0.1未満の信託報酬は十分優秀です。
なお、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(以下、楽天VTI)の信託報酬は0.162%です。
委託会社、販売会社、受託会社、いずれの報酬も楽天VTIのほうが高くなっています。
項目 | 目論見書 | 運用報告書(実績) | 運用報告書(楽天VTI) |
ファンド | 約0.0638% | 0.064% 委託会社:0.024% 販売会社:0.024% 受託会社:0.016% (前年比 -0.002%) |
0.133% 投信会社:0.055% 販売会社:0.055% 受託会社:0.002% |
ETF | 0.03% | 0.03% | 0.03% |
計 | 約0.0938% | 0.094% | 0.163% |
経費率
信託報酬にファンドの監査費や保管費等を加えた比率を経費率と言います。
いわゆる「隠れコスト」と呼ばれ、信託報酬に加えることでファンドの本当のコストが分かります。
経費率は、1年毎の運用期間が終わってから確定するため、各ファンドの運用報告書を見て確認します。
今期の経費率は0.017%でした。恐らく端数が出ているのでしょう。僅かに数字が合いません。
なお、楽天VTIの経費率は0.024%で、経費率でも高くなりました。
項目 | 運用報告書(実績) | 運用報告書(楽天VTI) |
保管費 | 0.014% | 0.014% |
監査費 | 0.001% | 0.001% |
印刷費 | 0.001% | 0.000% |
その他 | 0.000% | 0.008% |
計 | 0.016% (前年比 -0.001%) |
0.024% |
信託報酬と合わせると、総経費率は0.111%になります。
昨年の総経費率は、0.113%だったので、僅かに下がっていますね。
なお、運用報告書上は0.11%と記載されています。
信託報酬、経費率とも楽天VTIのほうが僅かに高くなってますね
2年間の運用成績
昨年の決算日以降の2022年7月12日から、決算日の2023年7月11日までの騰落率は
18.2%でした。
※SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 運用報告書より
同期間におけるCRSP USトータル・マーケット・インデックスの基準価額は、18.6%の上昇なので、ベンチマークを下回る結果となりました。
運用報告書によると、理由としてはファンドと組入ETFにおける信託報酬、運用コスト等が挙げられます。
なお、楽天VTIの同期間の騰落率も18.2%でした。
SBI‐VTIと楽天VTIは同じETFを購入していますが、信託報酬が低い分、SBI-VTIのほうが若干有利だと思っていました。
しかし、この結果からは、SBI、楽天どちらの全米株式インデックス・ファンドを選んでも殆ど変わらないですね。
まとめ
SBI-VTIの2年目の運用報告書が公開されたので、運用成績と楽天VTIのどちらを選択するのが良いか比較しました。
運用開始当初は、信託報酬はSBI-VTIのほうが低いのに、楽天VTIのほうが騰落率が高いので、SBI-VTIの方が経費率が高いのでは?と言われましたが、2年目も信託報酬、経費率ともSBI-VTIのほうが低い結果となりました。
しかし、騰落率は殆ど変わらないので、どちらを選んでも大差ないという結果でした。
SBI-VTIは取り扱う証券会社が限られるので、SBI-VTIを購入できる人は、SBI-VTI。購入できない方は楽天VTIを購入することで問題なさそうです。
読んでくださってありがとうございました
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