新NISAが始まり2カ月が経過しました。
1月は一部のインデックスファンドに人気が集中しましたが、2月はどうだったのか?
純資金流入額は1兆4,070億円、新NISA対象インデックス中心に高水準な流入継続
昨今の半導体銘柄の強さ、インドへの期待値が表われのか、
1月と比較して3銘柄入れ替わりがありました。
投資信託 月額資金流入ランキング
2024年2月の投資信託資金流入のランキング
まず、2024年2月の投資信託資金流入のランキングです
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 資金流入額 (百万円) |
純資産総額 (百万円) |
1 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJAM | 228,551 | 2,624,820 |
2 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJAM | 181,648 | 3,797,542 |
3 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 | アライアンス | 63,847 | 2,564,248 |
4 | インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(世界のベスト) | インベスコ | 50,715 | 1,211,908 |
5 | 半導体関連世界株式戦略ファンド(半導体革命) | 三井住友トラスト | 46,074 | 167,083 |
6 | 楽天・S&P500インデックス・ファンド(楽天・S&P500) | 楽天 | 38,921 | 99,414 |
7 | 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) | 野村 | 31,339 | 224,794 |
8 | HSBCインド・インフラ株式オープン | HSBC | 30,465 | 124,978 |
9 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) | アライアンス | 29,553 | 1,124,689 |
10 | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリー | 楽天 | 29,426 | 74,510 |
2月もインデックスファンド強し!
やはり、インデックスファンドが強い!
とくに、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は、月間資金流入額の最高を更新した1月の3,428億円(確報値)よりは鈍化したものの、2,285億円の資金が流入しました。
2位もeMAXIS Slim米国株式(S&P500)も先月と順位は変わらず、1,816億円と1月の90%近い流入額となりました。
2月の流入額が13,930億円だったので、3割をeMAXIS Slimの2本で占めたことになります。
新顔も登場!
その他で目立ったのは、圏外からランクイン三井住友トラスト・アセットマネジメント「半導体関連 世界株式戦略ファンド<愛称:半導体革命>」、野村アセットマネジメントの「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」の2本です。
どちらも世界の半導体関連企業の株式を投資対象とするアクティブ型(積極運用型)ファンドで、昨今の半導体需要の高まりへの期待が現れていると感じます。
前者は2023年7月、後者は2009年8月の設定であり、2本とも新NISAの成長投資枠の対象商品になっています。
また、新興国株式としてインドのインフラ関連に投資する「HSBCインド・インフラ株式オープン」がランクインしました。
半導体株もインド株も期待値が高くなってますが、いずれもアクティブファンドであり信託報酬の高さは気になります。
1年でどう変わったか?
新NISAが始まって投資対象も変わったのか、昨年3月のランキングと比較しました。
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 資金流入額 (百万円) |
純資産総額 (百万円) |
1 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際 | 62,760 | 1,887,709 |
2 | インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(世界のベスト) | インベスコ | 57,137 | 395,296 |
3 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJ国際 | 50,675 | 960,232 |
4 | 先進国好利回りCBファンド2023-03(為替ヘッジあり)(限定追加型) | 三菱UFJ国際 | 29,102 | 29,111 |
5 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500) | SBI | 24,725 | 823,108 |
6 | 先進国好利回りCBファンド2023-03(為替ヘッジなし)(限定追加型) | 三菱UFJ国際 | 22,267 | 24,724 |
7 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI) | 楽天 | 22,267 | 823,396 |
8 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし) | 大和 | 20,883 | 668,597 |
9 | ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース | ピクテ | 15,618 | 140,963 |
10 | One円建て債券ファンドⅢ2023-03(円結びⅢ2023-03) | AM-One | 13,976 | 13,988 |
昨年ランクインした債券ファンド、REITといったファンドが圏外に去り、
インデックスファンドも、楽天・全米株式インデックス・ファンドやSBI・V・S&P500インデックス・ファンドから
信託報酬が低いファンドに置き換わりました。
一方で、アクティブファンドの本数は増えています。
管理人が投資するファンド
「インベスコ世界厳選株式オープン」は人気あるファンドですが、個人的には、「成長」と「割安」、グロースとバリューを狙うという点に違和感があります。基本的に成長企業というのは割高ですから。
管理人が投資するファンドは幾つかあります。現在も積立投資を継続しているのは以下のファンドです。
昨年まで積立投資は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」でしたが、今年の世界情勢の変化、地政学リスクを考慮し地域と銘柄の分散を実施しました。
ちなみに、当初「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を選択したのは、資産形成目標により早く近づけたいという理由からでした。S&P500があまりにも良い時期が続いたことも影響しました。
2024年は米国でインフレの鎮静化が進むと予想されています。しかし、想定よりインフレ率の低下が 進んでおらず、利下げ時期が遅れる可能性が出てきました。その結果、利下げを織り込まれた株価にも影響がでるかもしれません。
それでも、5年、10年先を考え、S&P500やナスダック100のような米国株を代表する株価指数、時間の分散、銘柄の分散を持って投資、または追加投資を行うことを検討されてはいかがでしょうか。
まとめ
2024年上半期の投資信託資産流入ランキングについて触れました。インデックスファンドの人気が高いですが、トータルリターンが期待できるアクティブファンドも一定の人気があります
新NISAが始まって2ヶ月、年末どのようなランキングになっているのでしょうか?
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